「近代日本仏教史研究の方法論」
本論は、戦前から現代に至る近代日本仏教史研究の方法論をレビューした学説史論文である。 現在、当該分野はさまざまな困難を抱えており、その問い直しが迫られていることを指摘した上で、その研究史を跡づけ、「近代仏教」という研究対象をどのように把握すべきか、という問題に対する私見を提示。最後に、当該分野の方法論を概観した上で、今後、従来の問題系の再設定やアジア諸地域の比較研究、多元的方法論の開拓が重要であると結論づけた。
『佛教學報』(東國大學校佛教文化研究院)
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