「宗教運動の社会心理学」
本論は、1980年代以降の社会心理学的な社会運動論にもとづく新しい研究視座(宗教運動の構築主義的アプローチ)を導入することを提起した論文である。 社会運動の構築主義的なアプローチを援用することで、宗教集団のメンバーたちは、宗教理念や教義を用いて、フレーミングによる状況や問題の意味付与を行いながら、宗教運動の集合性と集合行為を構築するのであり、宗教集団を「意味を構築する集団」として捉え返すことができると結論づけた。
『白山人類学』(白山人類学研究会)
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