「近代仏教史研究の現状と課題」
本論は、2010年5月の第18回日本近代仏教史研究会でのシンポジウム「問い直される近代仏教」での報告原稿を成稿化したものである。 従来の近代仏教研究の特徴を「近代仏教パラダイム」と規定し、それを乗り越えるための方針を示した。「近代仏教」概念の問い直し、その国際比較の必要性、他の研究領域との対話、「国民国家と近代仏教」の制度史分析、近代仏教の社会活動の分析、「仏教の近代化」の新しい物語の創出を提起した。
『近代仏教』(日本近代仏教史研究会)
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