中近世ヨーロッパにおける「正しい認識力」観念の変遷
日本学術振興会
科学研究費助成事業 基盤研究(B)
山梨大学
皆川 卓田口 正樹三浦 清美鈴木 道也石黒 盛久長谷川 まゆ帆小山 哲坂本 邦暢甚野 尚志
基盤研究(B)
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-17H02406/17H02406seika.pdfhttps://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02406
本研究は中近世における「正しさ」の観念を、北西ユーラシア・キリスト教諸地域について比較したものである。その結果以下の点が解明された。①霊(精神)、暴力、多数決の解釈がポイントとなること、②各国の「正しい認識」の差違の背景には、聖書および人文知の受容を巡る差違があること、③「脱魔術化」論への批判的再検証が必要であること、④「正しさ」が近世国家の正当化に用いられ、レジティマシーとなる場合には、自らを閉鎖し、「正しい認識」であることを止めるのに対し、それが神学的実在を求める「正しさ」=オーソドキシーとなる場合には、他者との関係で常に上書きされ、抽象的な「正しい認識」に発展することである。