本研究の目的は、膨大な地理空間情報が集積する歴史都市京都を中心に歴史GISデーターベースを構築し、公開するとともに、近年、展開するデジタル・ヒューマニティーズ(DH)に着目し、人文地理学、日本史、日本文学、芸能史、美術史、都市計画史などの研究者間での協働による学際的な「空間的人文学」を展開し、新たな知の創造を実践することである。
この目的に向けて、本研究では、主に歴史都市京都を対象に、(1)地理空間情報のデジタル化・GIS化、(2)歴史GISの空間分析手法の開発、(3)歴史GISの共有化手法の開発、(4)歴史GISによるDH研究の推進、の4つのテーマを設け、それらを関連させながら研究を推進した。