収蔵題跋から見た草創期の敦煌学(初創期的敦煌学―以収蔵題跋為中心―)
高田時雄
方広■(ホウコウショウ)氏の論文の翻訳である。敦煌遺書は20世紀初めに発見され、世界各国に分散したが、本論では中国国内にとどまった遺書のうち、清末民国の中国知識人たちが遺書にのこした題跋を資料として、それぞれの遺書がいかなる経緯をへて流出し収集されたのかを明らかにしている。それは敦煌遺書がたどった軌跡である。
177-202
高田時雄編:知泉書館『草創期の敦煌學 羅・王兩先生東渡90周年記念日中共同ワークショップの記録』所収