漢訳者としての彦琮―その訳経と経序―
齊藤隆信
第67回日本印度学仏教学会(東京大学)
東京大学
道宣は隋の彦琮を漢訳者として評価し、『続高僧伝』訳経篇において立伝したのであるが、彦琮は実のところ一度として訳主を担ったことはなかった。それにもかかわらず漢訳者として評価されていた背景には何らかの条件があったものと推察される。本発表ではその条件について考察した。