共生の実現を妨げている社会的不平等を縮減していくためには戦争や公害、差別といった様々な形態の暴力によって人権が侵害されるマイノリティの存在を無視することはできず、マイノリティの考えや苦しみを知ることは必要不可欠である。そこで、本研究では、ICTの活用と対話的コミュニケーションを基盤とするハンズオン型(体験型、実物学修型)の学修を採り入れることにより、生徒たちにマイノリティへの共感的理解を基にした社会的不平等への批判的意識を育成し、共生の諸問題の解決のための行動へと導くような「総合的な学習の時間」を構想できるような資質を育成するための大学教職課程における教育プログラムを開発することを目指す。