生命主義哲学から生命主義文芸論への階梯―生命主義者としての西田幾多郎、その小林秀雄に与えた影響の一側面
キーワード:西田幾多郎、小林秀雄、大正生命主義、高村光太郎、和辻哲郎、ニイチェ研究、緑色の太陽、善の研究西田幾多郎の思想が生命主義の観点から読み解き得ることを確認し、あわせて高村光太郎「緑色の太陽」、和辻哲郎『ニイチェ研究』が西田の思想と高い共通性を示しており、これらが西田『善の研究』とともに大正生命主義成立過程探索の重要な鍵となる事実を指摘した。さらにそれらが小林秀雄の生命主義的な文芸論の源流となっている事実を例証した。
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