講演・口頭発表等

基本情報

氏名 阿部 慈美
氏名(カナ) アベ メグミ
氏名(英語) ABE Megumi
所属 【教員用】 通学課程 保医技学部 看護学科
職名 講師
researchmap研究者コード 7000024250
researchmap機関 佛教大学

タイトル

認知症高齢者のHAD予防のためのIPW教育プログラムの効果検討 ‐CICS29による評価‐

講演者

阿部慈美

会議名

第14回日本認知症予防学会学術集会

発表年月日

2025/09

開催年月日(From)

2025/09/12

開催年月日(To)

2025/09/14

招待の有無

無し

記述言語

日本語

国・地域

日本

会議区分

国内会議

国際共著

会議種別

口頭発表(一般)

主催者

日本認知症予防学会

開催地

東京

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無償ダウンロード不可

概要

【目的】急性期病院に入院となった認知症高齢者はHAD(Hospitalization-Associated Disability)により,ADLや認知機能が低下するケースが少なくない.一方認知症ケアには多職種協働が効果的とされている.よって本研究の目的を認知症高齢者のHADを予防するためのIPW教育プログラムを作成しその効果を検討することとした.【方法】本研究は同一群前後比較研究である.研究対象者のA病院に勤務する看護師やセラピスト等の多職種スタッフ66名に対し1時間の教育介入を対面およびオンデマンドで実施した.教育介入前・1ヶ月後、6ヶ月後におけるIPW実践力の評価として,インタープロフェッショナルワーク実践能力評価尺度(CICS29)得点をANOVAにて解析した.教育内容はコミュニケ―ションを中心とした認知症ケアの基本と,IPWについてはHAD予防に必要な各職種の役割や職場風土の重要性等である.また教育後には,認知症高齢者のHAD評価の結果を院内ポスターおよびメールで毎月提示した.統計解析にはSPSS,Ver29.0を使用した.【結果】対象者は看護師35名,看護補助者8名,管理栄養士2名,PT8名,OT4名,ST3名,薬剤師5名,MSW1名であった.CICS29合計得点の平均値は介入前107.9,介入1か月後108.8,介入6か月後110.7で有意に点数が上昇した(p=.01).また6つの下位尺度別では「チーム運営のスキル」(p=.00),「チームの目標達成行動」(p=.02)「チームの凝集性を高める態度」(p<.00)で有意に上昇していた.【考察】結果として介入から6か月後まで点数が維持・向上していたことは特筆すべき点である.一般的に教育介入直後には点数が上昇し,その後低下する報告が多い.今回はHADの評価を毎月掲示したこと等がモチベーションの維持につながった可能性が考えられる.本結果より一定の教育効果が示唆されたと考える.【倫理的配慮】研究者が所属する機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した(2023-42-A).

主要業績フラグ

その他